月いちリーディングin長崎

戯曲について語る「場」を九州にも作ってみました。

「月いちリーディング」とは。

戯曲のブラッシュアップを目的としたワークショップです。応募作品の中から1本の戯曲を採用、俳優によるドラマリーディングのあと、その場に集まった全員でディスカッションを行ないます。
月いちリーディングは、作家・演出家・俳優・制作者、そして観客の出会いの場でもあります。様々な立場の参加者からの意見により戯曲が磨かれるだけでなく、作品に対する多様な意見は参加者それぞれにフィードバックされ、個々人の演劇の世界をより豊かにしてくれる機会となります。
日本劇作家協会では2010年度から開催されており、九州支部でも支部発足に伴い、2016年からこの事業がスタートしました。沢山のご参加をお待ちしています！

・ドラマリーディング
・ディスカッション

　＊ドラマリーディングとディスカッションで、ひと続きの催しです。

第10回ブラッシュアップ作品
「にちにちこれこれこうにち」
作：中村列子（劇団アクターズ）

作者コメント

戯曲を書きたいという思いはありましたが、ひとりよがりの部分があり、それが読み手にとっては意味不明であったりして断念する場合がありました。ブラッシュアップに参加することによって、気付きや言葉足らずを指摘して頂けるとより一歩先にいけるのではと期待してます。ぼんやりとした情景があり、そこに向かって書き進めました。主人公の津恵は戦中・戦後を生きる中で自分でも気づいてない違和感・不気味さを肌感覚で蓄積しています。津恵に認知症を患わせ、本作ではそれを手段としています。現実世界じゃない世界に生きている人にそれを喋らせようと・・・ラストのシーンを書きたいがための作品で津恵に導かれて書き進めました。